一般的に、初詣(はつもうで)は、神社にお参りにいくことが多いかと思いますが、
実は、お寺に参拝してもよいということをご存じですか?
もともと日本には、土着の神道が存在していましたが、
仏教が伝来し、その後、神仏習合されていました。
つまり、神様も仏様もおなじものとして信仰されていたのです。
現代に生きる私からみても、とても日本人らしい考え方だと思います。
キリスト教徒でもないのに、
クリスマスパーティーを盛大にしている国民ですから(^_^;)
とても素晴らしい考え方ですね。
よいものを純粋に取り入れることができるということですから。
しかし、明治維新にともない、神仏分離が発令されました。
そのため、いままで同じものとして信仰されていた、
神様と仏様、神社と寺院がはっきりと分けられることになったのです。
歴史的にみると、この際に、廃仏毀釈運動が起こってしまい、
歴史的に重要な多くの寺院や書物などが失われてしまうという
悲しい出来事もおこっています。
信仰は自由であり、他者を攻撃することは、
誇り高き日本人として、やってはならないことです。
つまり、昔の日本人は、神仏を同じく信仰していたため、
お寺に参拝することは、別におかしなことではなかったのです。
その名残、習慣がありますので、
現代でも、初詣に限らず、お寺に参詣しても全くおかしくはありません。
ただ、参拝方法に多少の違いがあります。
神社の場合、二礼二拍手一礼が一般的ですが、
お寺の場合は、それはしません。手を合わせてのお参りとなります。
参拝をするときに大切なことは、気持ちであり、
神様や、仏様に日ごろの感謝を伝えること。
場所にこだわる必要は、あまりないのではないかと思う、
今日この頃です。